
▲那覇市上下水道局と水の資料館 |

▲水の資料館で研修 |

▲水の資料館の展示機材 |

▲沖縄県新石川浄水場 |

▲新石川浄水場内視察 |
都市企業委員会行政視察(公営企業局)で、沖縄県の新石川浄水場と北谷浄水場、那覇市のみずの資料館を視察した。日程は、6月1日〜3日の3日間であったが松山−那覇線の飛行機便の関係で1日は、松山空港を12時45分に出発し、14時30分に那覇空港に到着後、那覇市内に向かい15時15分に沖縄県庁前のホテルにチェックインした。そのため時間的なことからこの日は視察することができなかった。午前中の早い便があれば午後に視察が可能だが飛行機便の関係でいたしかたない。
2日に、いよいよ視察がスタートし午前中は那覇市のみずの資料館を視察した。沖縄の地形は、河川の勾配が急で流域面積が狭く細長い地形のため川の水はすぐに海に流れてしまうという特徴をもっている。また、水源は本当の北部・中部にあり県人口の約80%が集中する中部・南部へ送っている。
水源は、河川水、ダム水、地下水、海水淡水化からなっており、すべて沖縄県企業局が供給し、各市町は、沖縄県から買い上げ各戸へ供給している。したがって各市町には、浄水場施設はない。そのため那覇市では、ポンプ場、配水池、各家庭までの管路整備等や水質検査と水道料金収納業務が行われているのみである。松山市と比べると非常に業務内容は楽である。また、下水処理は各市町で行っており上水道事業と下水道事業を統合し那覇市上下水道局として業務を行っていた。松山市も将来的には両事業を統合することになっている。
午後は、はじめに現在県が建設中の新石川浄水場(13ha)を視察した。建設後30数年が経過し老朽化した石川浄水場(4.38ha)に代わる施設として整備されており総事業費397億円の巨大な施設である。13haのうち約9haは埋め立て地であり建設費の75%が国庫補助で残り25%が県企業債である。当初は平成25年供用開始予定であつたが平成20年度、21年度と国の補正予算がつき平成23年供用開始予定となり現在急ピッチで工事が進められていた。完成すれば日量165,600㎥をうるま市、金武町、恩納村以南の15市町村に安定的に供給できることとなる。
国の緊急経済対策の一環であろうが手厚く処置をされていると感じた。
視察の最中や移動中もひっきりなしに飛びかう米軍の戦闘機やヘリコプター等松山では見ることのできない米軍基地を見ると国が基地のことで沖縄に対しかなり負担をかけておりその分財政等で優遇しているなと感じた。2か所目は、北谷海水淡水化センターを視察した。この施設は敷地12,000u(延床面積17,600u地下1階、地上4階)で逆浸透法を採用し日量4万㎥の淡水を生産することができ、それに必要な海水は10万㎥で6万㎥は高い濃度で排出される。この施設は総事業費347億円であり造水コストはダム等と比較すると約2〜3倍のコスト高となる。
ただし、
- 無尽蔵にある海水から季節や気象条件に左右されず水を確保できる。
- プラント設備が主体のため、ダムの建設に比べ工期が短い。
- プラントがコンパクトなため施設面積が小さくてすむ。
- 消費地の近くで設置できるため、導送水施設の距離が短くてすむ。
等のメリットがある。
松山市では、1番目の方策として石手川ダム、地下水に続く第3の水源を県営黒瀬ダムの西条工業用水に求めているが、難航している。今年は、例年に比べ少雨傾向にあり減圧給水を実施しており6月末のまとまった雨で何とか危機を脱したが、いつまた水不足になるか知れない。いつまでも西条工水に固執するのではなく何事も期限を決めて行動していかなければ何十年も塩づけにされた山鳥坂ダムのことが頭をよぎる。市民の安全安心を図る上からも1日も早い第3の水源の確保が待たれるが、市民の付託を受けた議員としては、2番目、3番目の方法も検討し、市民に問いかけてみるのも方法かとも思う。
最終日の3日は、ホテルを9時に出発し那覇空港を10時25分に発ち松山空港へは、12時05分に戻ってきた。ということで実質の視察時間は2日目の1日間のみに限定されたが、非常に意義深い研修であった。
12日に開会した6月議会での委員会審査は、25日に行われ、22日の本会議で委員会に付託された議案、平成21年度松山市一般会計補正予算の内、都市企業委員会(都市整備部・公営企業局)分と市道路線の認定について審査がなされ、いずれも、全会一致で原案可決、あるいは、可決された。
以下、審査の過程で特に、3点について議論があった。
まず第1は、渡船費、渡船運行事業についてであり、渡船を新しくする上で、潮の干満により、渡し場のバリアフリー化について意見が出され、理事者側(市側)は、船の運行に支障をきたすが、運行の安全を踏まえ、検討したいと答えた。また、住民の足という位置づけだけでなく、観光資源、文化資源と位置づけ、各課と横の連携を図るよう要望がなされた。
第2点目は、都市開発事業費、まちづくり初動期支援事業についてであり、伊予鉄市駅前の再開発について、坊っちゃん広場のほかに同西・北地区も再開発候補地に挙がっていたが、今回の支援事業でどのような整備をするのか意見があり、理事者側は、民間主導の再開発となることから、準備組合設立に向けた段階まで進められたが、合意に至らず、現在は停滞していると答えた。また、合意形成に至るまでは、まちづくりの勉強会の中から、地元の推進組織や立ち上がりを受け、早期に支援できるようにしたいとの答があった。
第3点目は、堀之内公園の東側入口(県庁側)が通行止めになっているが、分かりにくくて、不便であるので建て看板や、完成予想図等の、歩行者や車からも見えるような周知掲示板を設置するべきとの意見が出され、理事者側は、これまでマスコミ、広報まつやまや新聞による全面広告等を行い、公園の南進入路の工事現場には、完成姿図の看板を2枚設置しているが、今後堀之内全体像を紹介するような看板の設置について検討すると答えた。さらに、秋口から部分的に開放することになっているが、ある程度、目途が経ったところで完成イベントを行うのかどうか質問があり、理事者側は、市民の要望を勘案しながら順次供用していき、イベントは未定だが、オータムフェスティバルやNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放映に先立ち、様々なイベント会場として、関係各課と連携し活用、施策を講じたいと答えた。
この外、放置自転車対策の成果、実績・三津浜内港の清掃船の稼動頻度、実績・公共交通利用促進環境整備事業の調査方法、目的についてもそれぞれ質疑応答があった。
また、海運・フェリー・旅客船の航路存続と船員の雇用対策について陳情が1件あった。
尚、公営企業局関係の議案はなかった。
委員会終了後は、閉会中委員会で調査研究し、平成20年3月に提言した都市の発展と景観保全について理事者から松山市景観計画策定(案)等についてや今年に入ってからの松山市の水事情や水位の変化、今後の予測等報告があった。
幸い6月末のまとまった雨で、一応渇水の危機は収まったが、暑い夏を迎えまだまだ油断はできない。 |